
「昭和30年代のノスタルジー」 昭和32年8月 初代ミゼット発売 。昭和33年に東京タワーが完成、高速道や新幹線が開業し、39年に東京オリンピックが開催されました。貧しかった日本はワクワク感のある昭和の成長期に入ったのです。そんなノスタルジーさを映画化した「ALWAYS三丁目の夕日」の時代背景を昭和レトロパーク「湯布院昭和館」-ALWAYS-でお楽しみください。同じ時代に日本全国を放浪し、九州に多くの足跡を残した山下清画伯作品の常設展示もお楽しみください。
昭和の年表
昭和21年~昭和30年(1946~1955)
戦後直ちに民需生産の再開に取りかかったが、1946年にはGHQ(連合国軍総指令部)の方針が厳しくなり、3月に制限会社の指定を受けてすべての会社資産が凍結されたのを始め、財閥家族の指定、賠償工場の指定、軍需補償の打ち切りなど、7つの制限を受け、会社解体の危機に直面した。
これらの制限の多くは、GHQの「財閥は解体する」との基本方針に基づいて指定された。それだけに、一代で築きあげた社主には納得できるものではなかった。4年間、50数回にわたって財閥でないとの抗議をくり返した。その結果、社主の生い立ちと当社のありのままの姿が理解され、同時に占領政策が徐々に緩和されてきたこともあって、ほとんどの制限が解除されるが、それは1950年の後半になってのことである。
昭和21年(1946年)
■この年の出来事
東京裁判開始、天皇人間宣言、新円切換、新札4種発行、日本国憲法公布
●この年の流行
高級タバコ「ピース」新発売(10本入り7円、日曜・祭日のみ、1人1箱だけ)
発動機製造(ダイハツ工業)、「ダイハツSE型」(小型三輪車)の製造を再開
松下電器、「電気炊飯器」発売(日本初の電気調理器具)
●流行歌
リンゴの唄 東京の花売娘 かえり船 悲しき竹笛
●邦画
大曽根家の朝 わが青春に悔なし 或る夜の殿様 待ちぼうけの女 わが恋せし乙女
●この年の物価
映画入場料:4円50銭 【国家公務員初任給】1種行政職 大学卒:540円 ガソリン:1.2円 味噌1kg1.86円 しょうゆ1L32.9円
葉書15銭 封書30銭 JR最低運賃0.2円 総理大臣給料3000円 国会議員給料1500円 NHK受信料5円(ラジオ)
昭和22年(1947年)
■この年の出来事
日本国憲法施行、片山内閣成立、新生発売(たばこ)
●この年の流行
●この年の初登場
●この年の物価
ガソリン1L:7.9円 ビール価格(大びん)6円 ゴールデンバット2.5円 ピース10本入り20円 コーヒー20円 葉書50銭 封書1円20銭
電話架設料950円基本料金月額75円(市内50銭、東京一大阪3分38円) NHK受信料17.5円(ラジオ)
昭和24年(1949年)
■この年の出来事
1ドル360円為替レート設定、湯川秀樹ノーベル物理学賞
●この年の流行
●この年の初登場
●この年の物価
ガソリン1L:17.7円 ビール価格(大びん)162.22円 ゴールデンバット30円 ピース10本入り50円 葉書2円 封書5円 うどん・そば15円
電話架設料36950円基本料金月額300円(公債購入含む) あんぱん1個10円
昭和25年(1950年)
■この年の出来事
新千円札発行、山本富士子が第1回ミス日本、朝鮮戦争勃発
●この年の流行
●この年の初登場
●この年の物価
ガソリン1L:23円 ビール価格(大びん)125円 ピース10本入り60円 味噌1kg1.86円 しょうゆ1L49円 砂糖1kg308円
レコード盤SP170円 LP登場・2300円 牛肉ロース100匁(375g)134円 豚肉1等100(375g)匁138円
サラリーマンの月収13238円
昭和26年(1951年)
■この年の出来事
サンフランシスコ平和条約調印、三原山大噴火、NHK第一回紅白歌合戦を放送(ラジオ)、ミルキー発売
●この年の流行
●この年の初登場
●この年の物価
ガソリン1L:24.5円 ビール価格(大びん)115円 ピース10本入り50円 入浴料10.5円 理髪料95円 葉書5円 封書10円
電気料金(電灯1kwh)7円60銭 JR最低運賃10円 NHK受信料50円(ラジオ)
総理大臣給料60000円 国会議員給料43000円~57000円 都知事給料67000円~80000円
昭和28年(1953年)
■この年の出来事
朝鮮戦争終結、スパーマーケット登場、十円硬貨発行、テレビの本放送開始
●この年の流行
●この年の初登場
●この年の物価
ガソリン1L:36円 ビール価格(大びん)130円 電気料金(電灯1kwh)10円25銭 タクシー2km80円
レコード盤SP・250円(29年にEP登場・300円) うどん・そば20円 NHK受信料200円(テレビ) サラリーマンの月収20822円(昭和27年)
昭和30年(1955年)
■この年の出来事
ソニーがトランジスターラジオを発売、トヨペットクラウン登場
●この年の流行
●この年の初登場
初代トヨペットクラウン 昭和30年(1955~62)RSD型
・水冷直列4気筒OHV 1453cc 48ps/4000rpm
・全長×全幅×全高(mm) 4285×1680×1525
・10.0mkg/2400rpm R型 発売当時価格:965,000円
55年末に誕生したデラックスには、真空管式カーラジオやヒーターが装備されるなど、高級車に相応しい内容となって12月に発売された。
●この年の物価
ガソリン1L:37円 ビール価格(大びん)125円 入浴料15円 理髪料154円 電気料金(電灯1kwh)10円99銭
都バス15円(1区間) 路面電車10円(1系統) NHK受信料300円(テレビ) サラリーマンの月収28283円(昭和29年)
牛肉ロース100匁(375g)165円 豚肉1等100(375g)匁187円 鶏肉若雌上物100匁(375g)159円
人参34円65銭 胡瓜35円44銭茄子32円1銭 ほうれん草16円50銭 白菜18円5銭※各100匁(375g)

日本のモーターリゼーションの扉を開いた車今も昔も「いつかはクラウン」

映画「ALWAYS三丁目の夕日'64」の公開と合わせて発売されたトヨペットクラウンRSDのタクシー。縮尺は1/80。
1955年
東京通信工業株式会社(現ソニー)が作った携帯型トランジスタラジオ『TR-55』

日本初のトランジスターラジオ。重量560g、トランジスターは5石、電源は単3乾電池4本を使用しました。スピーカーグリルにはパンチド・メタルのアルミニウムを初めて採用。これはリンカーンのダッシュボードにあったエッチングの装飾版板をヒントに、キャビネットに組み入れたものです。ダイヤルスケールやソニーのロゴは従来品の流用ですが、サイズ(89mm×140mm×38.5mm)や形態などのデザインはまったく新しいスタイルを追求しました。
この製品が発売されたのが1955年の8月だったからです。大卒初任給が約1万円だった時代に,価格は1万8900円でした。
写真:SONYより